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勉強になります! |
自分が似合うファッションがわからずお姉さんギャル系に身を包んだものの、B系に走ったり、ギャル系に走ったり、フリフリなお嬢様系にチャレンジしてみたり、はたまた柄物ワンピースを買い漁ったり……最近はどんな服が欲しいのかわからずファッションビルを練り歩いてもこれだ!という物に出会えず、様々なファッション雑誌を読んでもピンと来ない。 そんな中でこの本と出会えました。 これが私のスタイルなのよ!と言い切れるスタイル……。確かにあるな!いつも手に取るワードローブが! いつも気合いを入れて買った物ではなくふと目に止まってこれも買っちゃおう。と自然に思えた物の方がよく着てますね。 確かに街ですれ違ってしまうステキ女子って意外と普通の服装だったりするんですよね!!どこかに粋なアクセントがあったり、色使いが絶妙だったり。高価な服を着ていても流行を着ていても目に入らない人もいるのに。 とにかく辛口で「あぁ確かに。なるほど」と思わず溜め息が漏れてしまう一冊です。 ファッションに少し疲れた人にこそ読んで欲しいなと個人的に思いました!!
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おっしゃる通りです。 |
日頃自分の中をぐるぐる回ってる疑問、というより悩みが徐々に解けていくかんじ。
ああそうだよね。やっぱりそうだよね。とか思いながら読みました。
ファッション中心の話だけど、なにか、核心めいたものに通じてて、著者の独特の視線がきらり☆と光ってて面白かったです。
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あなたの服装が、暴力になる前に |
自腹で買って、手元に置くことをオススメする。
私は斉藤薫の信奉者ではない。(代わり映えしない化粧と髪型は、なんだ。)
著者の文体は矛盾に満ちている。(売れっ子占い師がそうであるように。)
バブル期にシャネルスーツを手に入れたものの、似合わぬ女はゴマンといる。
習い事に、春物の服で行く。美人講師が、ひとりひとりの服装を褒めて回る。
つかの間、夢の世界のはずが。
隣席の主婦は、いつもボロボロのジーパンをはいて来る。
仲間が見かねて「スカートはけば?」「楽しみにしてるわ」と声をかけても。
「いいの、どうせ絵の具で汚れるんだから。」
やりとりを黙って見ていた講師が、口を開いた。
「東京の生徒さんは、皆さん、きちんとしています」
このご時世。夫がリストラされたり、親の介護疲れをしている人には、オシャレは目障りだ。
幼稚園の送迎に、かっぽう着で来るメルセデス奥様もいる。毛玉セーターに着替えるのは最大の防御……。
服好きゆえ、服が似合わぬ体系ゆえに、イタイ思いをして来た。まず、定番が似合わない。
流行の素材が野暮ったかったり、セーターのリブひとつで老け込んで見えたり。
読後、ビンテージのワンピースを86着処分した。高額コートの裏地にカビを発見した。
靴の中敷を交換し、メンテナンス。家族は皮手袋を洗ったり、協力してくれた。
若作りをやめ、おばさんパーマをかけたら顔が輝きだした。
服は、もらってもあげても良くない。どちらにしても不快で大失敗。自分で買おう。
斉藤さんには感謝してもしきれない。
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オシャレ、信念、そして毒 |
とても面白く読みました。
オシャレのあり方に関するエッセイです。
オシャレにまつわるいくつもの思索、
オシャレの効用、
そしてオシャレの怖さがふんだんに詰まった、
圧力の強いエッセイ。
オレンジの素敵なデザインにだまされていはいけません。
本書はオシャレを通じて、
著者の信念や社会観までが伝わってくる、
ものすごくまじめである意味重たい本です。
著者はきっと若い女性のオシャレのあり方に満足していないし、
自ら歩み寄って、オシャレとは何かを語っています。
女性の品格云々が少し前に話題になったが、
本書の方がよっぽど本質に迫っていると思います。
「されど服で人生は変わる」のです。
本書、著者の毒も感じられるところが、
得も言われず魅力的な1冊です。