![]() |
残念 |
「基礎の基礎」というわりには、ただ写真の羅列のみで
裁縫道具の説明も無し、まつる、ぐし縫いなどの手縫いの方法
も説明無しです。
しかも、様々なポケットのつけ方、襟のつけ方など、
最低でもスカートくらい作れる方じゃないとわけが
わからないんじゃないかと思うような中級テクニックばかり。
オールカラーで写真もふんだんに使われているのに
一言二言の補足説明しかなく、自分で推理するしか
ないので困りました。
ある程度の知識や技術がある方には良いのかもしれませんが、
初心者が基礎本として参考にするのは難しいと思うので
おすすめしません。
![]() |
写真なのでとてもわかりやすいです |
本書の優れた点のその一は、この手の洋裁の基本テクニックの解説書のほとんどがイラストによる解説なのに対し、本書は全て写真による、ということだと思います。布地の種類(柄、毛足の向き等)別型紙の置き方、待ち針の打ち方、印つけ、その他些細なことまで、失敗なく迷うことなく正確に理解できます。恥ずかしながら、裁ちばさみは刃先を台につけて切る、なんて目からうろこでした。
優れた点のその二は、そもそも布地を買ってきたら布目を直す、といった基本的なことにきちんと触れられていることです。布地の種類別地のしの方法も写真で解説されています。
そしてその三は、他の解説書では省略されていることの多いスカートの裏地のつけ方のような少し高度な技も解説されているということです。
写真のお洋服の柄などが懐かしの40年代風なのはいつか改訂していただきたいように思いますが、でも本当にわかりやすいのでオーケーだと思います。