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シャツのアレンジとキャップの種類が多い |
シャツ、パンツ、パーカー、ジャケット、帽子(キャップ)、じんべい、とパターンの幅がひろいです。そのため、実物大型紙がとりにくいです。線が混み合っているだけでなく、パーツが多いので、探すのに一苦労。目的の型紙の目的のサイズの線や合印が他のパターンの線でつぶれていたりするので、ハトロン紙に写し取るのにまた一苦労。ONDORIの型紙の特徴かな。
本文は、股開きの処理が特別レッスンになっていますが、他はコツがぽつぽつ載っている程度。初心者の方は、他の解説書を見ながら作った方がいいでしょう。
帽子を除いて、「基本の型紙をパーツや素材でアレンジをして」という方向の本です。
オールシーズンカバーできると思います。価格も安めでそこはいいところ。
ジャケットもありますが、トラディショナルできっちりしたスーツというより、カジュアルなデザインが多いです。
シャツは着基本の型紙から、アロハのような肩はぎのものや、ヨークつき、スタンドカラーやシャツカラーといった部品の組み合わせでバリエーションをだせます。
一番欲しかったシャツカラーの型紙が、この型紙からは綺麗に形が出なかったので、大人向けと同じ形にひきなおしました。
パンツは、ニッカポッカ、ハーフのワイドパンツ風、チノパン風、デニムパンツ。
レッスンが載っているので、ちと作ってみようかな、という程度の興味しかしかれませんでした。
帽子、ジャケット、パーカーは、今回まったく興味がなかったので、型紙におこしてみなかったので、様子がわかりません。ハンチングの型紙が載ってまして、インバネスの型紙が欲しくなりました。
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カジュアルな男の子服 |
男の子というと、ある時期から
Tシャツにハーフパンツが定番になってしまいますが、
確かに、時にはカジュアルな服装も必要ですね。
この本で扱っているのは、100から120センチまでのサイズ。
男の子が手作りの服を抵抗なく着てくれるのはこのサイズまでだと覚悟しているので、
サイズ展開としては無駄がないと思います。
そうそう、この本でありがたかったのは、着用モデルの実身長が付記されていること。
もちろん子どもとはいえ、体型に個人差はありますが、
実際の身長と作品とのバランスをイメージしやすいのはかなり好印象です。
そんななか、添付の型紙が若干わかりにくいのが惜しいかな?。
これだけの内容すべてを裏表1枚に展開している為
仕方ないのでしょう。
とはいえ、様々なパンツ、シャツをはじめとする上着など、
その多くが、実はそれぞれある一つのパターンをもとに展開されており、
おトクな感じがします。
(但し、すべてがまるっきり同じというわけではないのですけど…)
長袖シャツにカフス、
パンツのウエストにゴムだけではなくベルト芯を入れたり、
(既製品のゴムはこれだったのか!)
前あきファスナーのつけ方の説明もあります。
つまり、洋裁のレベルとしては初心者以上を要求していると思われます。
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カジュアルもきちんとも。 |
シャツやパーカーなどはもちろん、
すごくかわいいダブルのキルティングジャケットや
結婚式や入学式などにもつかえるニッカポッカの上下セット、
夏のじんべいさんに遊び着パンツ、ベスト、
ハンチング帽子に、男の子の定番セーラーカラーのスーツまで
どんどん着せたいウェアが作れます。